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神田のビル街を歩いていると、ふとタイムスリップしたような気分になる場所があるんです。今回ご紹介するのは、天保元年(1830年)創業、都内で唯一のあんこう料理専門店「いせ源(いせげん)」。
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お店の前に着くと、まずはその圧倒的な存在感の建物に目を奪われます。
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昭和5年(1930年)に建てられた純和風建築で、なんと東京都の歴史的建造物にも選ばれているらしいです。
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神田界隈には昭和初期のレトロな建物が残っていますが、いせ源さんの佇まいは別格です。
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ガラガラと扉を開けて一歩中へ入ると、ピカピカに磨き上げられた廊下や階段など、味わい深い和の空間が広がります。
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お座敷だけじゃなく、足元が楽ちんな椅子席も完備されているので、会食や接待、家族での集まりにも使い勝手がいいですね。
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この日は「潮騒(しおさい)コース(8,500円)」をいただきました。
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まずは数種類の冷菜と前菜からスタートです。
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とも和えは、あんこうの身と肝を独自の味噌で和えた一品。コクがあるのにしつこくなくて、職人さんの絶妙な塩梅を感じます。
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続いて、煮こごり。
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口に入れた瞬間、体温でじんわり溶け出す出汁の旨味がたまらない!あんこうのエキスがキュッと凝縮されています。
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続いて、主役の「名代あんこう鍋」がお目見え。
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いせ源さんでは、国産天然あんこうを100%使用しているそう。
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丁寧に下処理された真っ白な身、濃厚なあん肝、そして新鮮なお野菜がどっさり盛り付けられていて、見た目もすごく華やか!
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中央には大きなあん肝!これは崩さないで食べるのが正解だそうです。
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グツグツ煮立って湯気とともにいい香りが漂ってきたら、いただきます。
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お出汁を一口すすると、とっても優しい甘みが広がって、美味しい。
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醤油ベースのお出汁は、想像していたよりもあんこう独特のクセが強すぎず、素材の良さを引き立てる伝統の割り下を楽しめます。
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そして驚いたのが、身よりも「皮」の割合が多めに入っていること。職人さんの丁寧な下処理のおかげで雑味がまったくなく、ペロリと食べられちゃいます。
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ふわっとした身も、濃厚なあん肝も、優しい味わいなのにしっかり美味しい。
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途中で肝豆腐が登場。
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なめらかな口当たりの中に、あん肝の濃厚な風味が優しく広がる贅沢なお味。濃厚さと上品さのバランスが素晴らしいです!
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〆はもちろん、雑炊です。
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具材とあんこうの旨味がこれでもかと溶け出したお出汁を、ご飯がしっかり吸い上げていきます。
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こんなにお出汁を吸っているのに柔らかくなりすぎず、一粒一粒がちゃんとしっかりしているんです。
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190年以上の歴史で培われた国産天然あんこうを見極める目利き、丁寧すぎるほどの下処理、そして昭和5年からこの場所を守り続ける空間作り。

貴重な体験をさせていただきました。美味しかったです、ごちそうさまでした!

いせ源 (あんこう / 淡路町駅、小川町駅、新御茶ノ水駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.3