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六本木駅から歩いてすぐの雑居ビル2階にある「比呂(ひろ)」。
一歩足を踏み入れれば、まわりの都会的な街並みとは完全に別世界が広がっています。
どこか懐かしい昭和の空気が漂う老舗の居酒屋で、長年この街の大人たちに寄り添い、愛され続けてきた珠玉の隠れ家なんです。

六本木の賑やかな通りから、ちょっと古びたビルの階段を上がっていくときのワクワク感って、食べ歩きをしていて一番胸が躍る瞬間のひとつです。扉を開けると、そこに待っているのはどこかホッとする、じんわりと温かい空間。
まずは席について、ホッと一息つきながら定番の居酒屋メニューを注文。
お酒は日本酒です。
最初に運ばれてきたのは、シンプルだからこそ丁寧な手仕事が光る「山芋千切り」です。

細くきれいに切り揃えられた山芋は、シャキシャキとした小気味よい歯ごたえがたまりません。噛むほどに優しい粘りと自然な甘みが広がって、お腹を優しく温めてくれます。

続いて登場したのが、香ばしい焼き目が食欲をそそる「焼き餃子」。
一口かじると、パリッと仕上がった薄皮の中から、お肉と野菜の旨味が詰まったジューシーな餡。

ニンニクや生姜の風味が絶妙に効いて、おいしい。
派手さはないけれど、毎日でも食べたくなるような、飽きのこない完成された味わいです。

そして、比呂を訪れたら絶対に外せない名物が「明石焼き」。
おそらく東京で唯一食べさせてくれたのがこのお店だったのではないでしょうか。まさに、東京における明石焼きの先駆者と言える存在です。
兵庫県明石市では「玉子焼き」と呼ばれるこの料理。運ばれてきた瞬間から、上質な鰹風味の優しいお出汁の香りと、添えられた三つ葉のみずみずしい香りがふわっと鼻腔をくすぐります。
熱々のお出汁にそっと潜らせて口に運ぶと、まずはそのふんわり、とろけるような食感。

お出汁の優しい薄味が生地の隅々にまでじんわりと絡み合って、おいしい。
歴史を重ねたレトロな空間で、名物の明石焼きを囲みながらまったり過ごす至福。
お店の方々も温かくて、楽しかったです。
ごちそうさまでした!












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