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代官山の閑静な住宅街。駅から少し歩いたところにある「アルモニコ」の扉を開けると、そこには都会の喧騒を忘れさせる、凛とした、でもどこか温かい空間が広がっています。
水曜日と土曜日限定でランチ営業していて、この日は休日の贅沢ランチに伺いました。
ランチといってもディナーと同じくらいのクオリティ。
ワインはペアリングでお願いしました。まずは泡で乾杯。

コースの幕開けを飾るグリッシーニ。ピリリと辛い南イタリアの「ンドゥイヤ」、磯の香りが弾ける「桜海老と青海苔」、そして食欲をそそる「スパイス」。
由布院モッツァレラのムース仕立て。

伝統的なカプレーゼを再構築した一皿で、真っ白なムースの上にフルーツトマトのジュレ、そしてブラッドオレンジの泡が軽やかに重なります。
大分県・日出町から届く真鯛のクルード。神経締めにして直送された真鯛を、提供直前に「焼き霜」にすることで、皮目の香ばしさと身のしっとりとした甘みを同時に引き出しています。
添えられた里芋とリコッタチーズのピューレは、真鯛の瑞々しさを優しく受け止める、素晴らしい相棒。

周りに添えられた野菜たちも美しい。「なずな農園」の大根の白味噌マリネや、和の技法を感じさせる加賀蓮根のブロード煮。一つひとつに細やかな手仕事が施されており、まるで宝石箱を覗いているかのような楽しさがあります。


「佐伯市大入島オイスター」の一皿。魚出汁で丁寧に炊き上げられた菊芋のズッパは、大地の力強い香りと優しい甘みが凝縮されています。
そこに合わせるのは、牛乳と昆布出汁のブイヨンで低温調理された大入島オイスター。低温でゆっくりと火を通すことで、牡蠣特有のぷりっとした弾力とミルキーな旨味が、最大限に引き出されています。

魚料理で登場したのは、同じく日出町から届いた平目の炭火焼き。ホワイトアスパラガスのリゾットの上に、絶妙なミディアムレアの平目が鎮座しています。
炭火の香りを纏いながらも、身の水分量は保たれ、驚くほどしっとりとしています。

パスタは、佐賀関の赤足海老を合わせたイカ墨のタリオリーニが登場。
これがわたし的にめっちゃ好みだった…!パスタの食感もちょうどよく、繊細な味わい。

メインは、シストロン産仔羊。
備長炭の薫りを纏い、絶妙な火入れで素材が持つポテンシャルが最大限に引き出されていました。
さらに追加でいただいた「蕎麦粉のピッツォッケリ」。
見た目はパスタなのに、食べてみると食感は蕎麦粉を使っているとわかる面白さ。但馬牛のラグーソースにマスカルポーネが加わることで、蕎麦の素朴な香りにリッチな深みが加わります。
イタリアにも蕎麦粉の文化があるという歴史的背景を感じながらいただく一皿は、食の知的好奇心を満たしてくれる格別な体験でした。

デザートの「大吟醸 酒粕のブリュレ」は、和の香りがふわりと鼻を抜ける大人の味わい。

一見するとシンプルな料理の中に、何段階もの調理工程と、生産者との深い信頼関係が隠されていることに毎回感激。
今回もどれも美味しく、大満足のランチでした。
また遊びに来ます、ごちそうさまでした!



















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