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銀座一丁目の喧騒を離れ、ビルの階段をトントンと下りていく。そこには、これまでの「カレー屋さん」のイメージを覆す、静謐でラグジュアリーな空間が待っていました。
完全予約制のカレー店「Mrs.DADA(ミセスダダ)」。

コンセプトに掲げるのは「Art of Curry」。その名の通り、一皿の上に表現された旨みの層と、ギャラリーのような洗練された空間に、すっかり魅了されてしまいました。
お店のトレードマークである可愛らしいゾウの絵に導かれ店内へ入ると、そこはまるで高級なバーかギャラリー。
心地よいジャズが流れ、目の前には美しいカウンターが広がります。
銀座の地下というロケーションも相まって、まさに「大人の隠れ家」という言葉がぴったり。友人とにぎやかに楽しむというよりは、自分へのご褒美に一人でゆっくり訪れたり、大切な人を誘って静かに食を堪能したりするのに最適な雰囲気です。

こちらのカレーは、スパイスカレーという枠には収まりきらない、あえて呼ぶなら旨みカレーという新ジャンル。
私がいただいたのは、今月のメインである高級魚・クエの出汁をベースにした魚介系グレイビー。
ラーメンの技法にインスパイアされたというそのスープには、秘伝の海の幸が凝縮されています。一口含めると、スパイスの爽やかさとともに、深いコクと微かな苦味、そして圧倒的な「魚の力」が押し寄せてきます。
さらに驚くべきは、ライスの上に鎮座する「無水ビーフカレー」の存在。
鳥・豚・牛の旨みを限界まで詰め込んだというこのカレー、濃厚なキーマのような質感で、サラサラとしたクエのグレイビーと一緒に混ぜていただくと、口の中で肉と魚の「旨み爆弾」が弾けます。このコントラストが、もう、たまりません。
そして、忘れてはならないのがメインの「カツ」です。

断面は美しい桜色。高級とんかつ店を彷彿とさせる絶妙な火入れで、驚くほど柔らかくジューシーです。

サクサクの衣がグレイビーを吸ってもなお存在感を放ち、お肉の甘みがスパイスを引き立てます。

付け合わせのアチャールやマッシュポテト、フライドオニオン、パパド。これらも単なる彩りではなく、食感や風味のアクセントとして完璧に計算されています。
できるだけ国産食材にこだわり、スパイス以外は国産という徹底した姿勢が、一皿の完成度を支えているのですね。
「Mrs.DADA」は、テーブルチェックでの完全予約制です。メニューも予約時に選択するスタイルなので、当日は席に着いてからお料理が出てくるのをゆったり待つだけ。
絶対にまた伺います。ご馳走様でした!












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