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那覇の夜を彩る、ピッツァの名店。ゆいレール県庁前駅から徒歩5分ほどの場所にある「BACAR(バカール)」。
スタイリッシュな扉を開けると、まず目に飛び込んでくるのは、お店の真ん中に鎮座する大きな薪窯。
そして、その前で魔法のように生地を操る店主・仲村大輔氏の姿です。ライブ感たっぷりの空間で、五感をフルに使って楽しむディナーの始まりです。
店内は、コンクリートの質感を活かしたインダストリアルで都会的なデザイン。しかし、その中心にある薪窯からは、生き物のようなオレンジ色の炎が揺らめき、独特の温かみと緊張感を生み出しています。
まずは泡で乾杯!
特等席は、やはり窯の動きが手に取るようにわかるカウンター席。
薪が爆ぜるパチパチという音、窯から溢れ出す香ばしい小麦の香り……。お料理を待つ時間さえも、この店では最高のご馳走なんです。

バカールのピッツァを語る上で欠かせないのが、その生地の表情です。
あえて均一にせず、絶妙な「ばらつき」を持たせて伸ばされた生地。

「マルゲリータ」では、イタリア産フレッシュモッツァレラがミルキーに溶け出し、トマトソースのフレッシュな酸味を包み込みます。

一枚のピッツァの中に、サクッ、もちっ、ふわっ、という異なるリズムが同居している。この揺らぎこそが、最後まで食べ手を飽きさせない秘密なんです。
県産 経産黒毛和牛の炭火ローストビーフ キハダマグロのトンナートソース。

噛み締めるほどに旨みがあふれる黒毛和牛に、あえてマグロを使ったクリーミーなトンナートソースを合わせる。お肉の野性味と、お魚のまろやかな旨みが重なり合い、重層的な美味しさが押し寄せます。

県産 メバチマグロの炙り。

表面だけをサッと、絶妙な火入れで炙ったマグロ。外側の香ばしさと、内側のねっとりとした官能的な舌触りのコントラストがたまりません。沖縄の海の豊かさが、口の中で解けていく感覚です。
「ピッツァ ゴルゴンゾーラと県産せんだん草のはちみつ」。
ゴルゴンゾーラの刺激的な塩気と、沖縄に咲く「せんだん草」から採れた、野性的で華やかなはちみつの甘み。

この「究極の甘じょっぱさ」には、ソムリエが選んでくれたナチュールワインが驚くほどよく合います。

県産 野菜のバーニャカウダ。

沖縄の強い日差しを浴びて育った島野菜は、どれも瑞々しく、噛むほどに大地の味が濃く広がります。アンチョビの塩気とニンニクのコクが効いた温かいソースを纏わせれば、野菜が立派なメインディッシュに変わります。

「マリナーラ」。
青森県田子産にんにくの刺激的な香りとオレガノの清涼感が、カリッと焼けた生地の香ばしさを引き立てます。


糸満マッシュルームとイタリア産 夏トリュフのオムレツ。
運ばれてきた瞬間、テーブルの上が一気に「香りの楽園」に。
糸満産マッシュルームの濃厚なエキスをたっぷり含んだふわっふわの卵に、目の前で削られる夏トリュフの芳醇な香りが重なります。



「BACAR」の魅力は、味、音、香り、そしてあの熱気。
無機質なコンクリートに囲まれながら、薪窯の炎を見つめて過ごす時間は、都会的な洗練と原始的な心地よさが同居する、唯一無二の体験です。
ごちそうさまでした!


















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