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カレーの名店がひしめき合い、スパイス好きにとっては歩くだけで胸が高鳴る街、飯田橋。そんな激戦区にあって、ひときわ異彩を放つ一軒に出会いました。お店の名前は「Ansh」。
ヒンディー語で「粒」や「種」を意味するこの言葉通り、細部までこだわり抜かれた繊細なひと皿に出会える場所です。
飯田橋駅から少し歩くと、洗練された外観が目を引く一角が現れます。
「Ansh」の扉を開けると、そこには外の喧騒を忘れさせるような落ち着いた空間が広がっていました。
内装は非常にハイセンスで、モダンでありながらも木の温もりが感じられる造り。店内のコンセプト通り、まさに「第二の家」のようにリラックスできる雰囲気が漂っています。
南インド料理店と聞くと、賑やかな食堂スタイルをイメージする方も多いかもしれませんが、ここはゆったりと料理と向き合いたい日のランチや、大切な人とのディナーに選びたくなるような大人な隠れ家です。

まずはワインで乾杯。

まずテーブルに届いたのは、インドのおつまみの定番「マサラパパド」。
豆から作られた薄いおせんべい「パパド」の上に、スパイスで鮮やかに味付けされた野菜がたっぷりと載っています。
パリッとしたパパドを割りながら口に運ぶと、スパイスの刺激と野菜のみずみずしさが弾けます。このシンプルながらも奥深い味わいが、次に続く料理への期待をぐっと高めてくれるんです。

まずはこれをオーダーして、ビールやワインを片手にゆっくりとメインを待つのが、ここでの正解かもしれません。
今回いただいた「ダルカレー」は、そんなお店の丁寧な仕事ぶりが伝わる優しい味わいでした。
お豆の旨味が凝縮されたまろやかなルウは、心まで解きほぐしてくれるような安心感があります。派手な刺激だけではなく、素材の持ち味を最大限に引き出すセンスに、思わず笑みがこぼれます。
そして、本日のメインイベントとも言えるのが「チキンビリヤニ」。
こちらには、ビリヤニには欠かせないヨーグルトサラダ「ライタ」と、酸味と辛味がクセになる南インドのスープ「ラッサム」が付いてきます。
こちらのビリヤニは、最近流行りのパラパラと軽いタイプではなく、水分を適度に残した「しっとり系」の仕上がり。一口食べると、スパイスの香りがお米の一粒一粒にしっかりと染み込んでいるのが分かります。

鶏肉の旨味とお米の甘みが一体となった味わいは、食べ進めるほどに深みが増していく、なんとも滋味深いお味でした。
添えられたライタを少しずつ混ぜて味変を楽しむのも、ビリヤニの醍醐味ですよね。酸味が加わることで、しっとりとしたお米の表情がまたガラリと変わり、最後まで飽きることなく完食してしまいました。

カレーの名店が揃う飯田橋でも、「Ansh」が提供する体験は少し特別です。
おしゃれな空間で、上質な食材を、熟練の技術でいただく。それは単なる食事というよりも、五感を刺激する心地よいリフレッシュの時間でした。
ごちそうさまでした!



















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