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名古屋の繁華街・錦の中で、ひときわ凛とした空気を纏うお蕎麦の名店「玄水」。
「お蕎麦屋さんでフルコース?」と思われるかもしれませんが、ここはまさに蕎麦の概念を覆してくれる場所。
スタートは12時一斉。予約必須です。

お店の扉を開けると、そこはカウンター9席のみの静謐な和の空間。さながら高級割烹のような佇まいに、背筋が自然と伸びる心地よさがあります。
今回は、お昼の「蕎麦三昧コース」をチョイス。

桜の塩漬けがふわりと香る蕎麦スープからスタート。

「黒胡麻豆腐」は、箸を入れた瞬間に伝わる、もっちりとした弾力。
口に運ぶと、黒胡麻の香ばしさが一気に鼻へ抜け、その後から濃厚でクリーミーなコクが追いかけてきます。

「そばがき」は驚くほど「ふわっ、もちっ」とした食感で、噛むほどに蕎麦の実本来の甘みがじわじわと広がります。

まるでお餅のような粘りがありつつも、口溶けは驚くほど軽やか。在来種ならではの野性味あふれる香りが、湯気とともに立ち上る瞬間は、まさに蕎麦好きにはたまりません。
目にも鮮やかな「八寸」。

焼き味噌、鴨の炙り、あん肝のうま煮、板わさ、対馬の穴子、湯葉豆腐という贅沢なラインナップ。
もちろん、お酒は日本酒をあわせて。

続いて、茶わん蒸し。

くちどけなめらかな茶わん蒸し。シンプルな具材でクリーミー。

さっぱりと、もずく。
厳選された素材を使った天ぷらがテンポよく登場します。

まずは海老からスタート。
サクサクの頭とぷりっとした身、王道の天ぷらをいただきます。

春らしく、スナップエンドウ。

1年熟成させた「インカの目覚め」の甘みも素晴らしい。

レアに仕上げられた、帆立。
そして、いよいよ主役の登場です。「玄水」の最大の特徴は、常時3〜4種類の在来種を打ち分けて提供していること。この日は贅沢に4種類をいただきました。


これまで何度も蕎麦の食べ比べは経験してきましたが、ここまでハッキリと個性の違いを感じたのは初めてかもしれません。

一口手繰れば、とにかく強いコシと豊かな香りに驚かされます。
おつゆにつけるのが勿体ないくらいで、まずは「お塩」でいただくのがおすすめ。蕎麦そのものの甘みが引き立ち、鼻から抜ける香りがもう絶品なんです。
最後は季節の桜そば。
大将から蕎麦の歴史や、つけだれのルーツなどのお話を伺いながらいただく時間は、まさに大人のための贅沢な学びの時間。

締めには自家製の蕎麦アイスをいただきます。
スタッフの方々の接客も非常に丁寧で、付かず離れずの心地よい距離感が、特別な時間をさらに引き立ててくれます。
ごちそうさまでした!





















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