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平安神宮のほど近く、静謐な空気が漂う岡崎エリアに佇むイタリアン「cenci(チェンチ)」へ行ってきました。
京阪鴨東線・神宮丸太町駅から歩くこと約12分。
風情ある街並みの中に、ひっそりと、しかし確かな存在感を放つお店が現れます。
築100年以上の日本家屋を改装した店内は、明治時代の工法「ねじりまんぽ」を用いた煉瓦の壁が印象的です。なんとこの煉瓦、スタッフの皆さんが手作業で焼いたものだそう!
エイジングされた鉄、無垢の木の温もりが調和し、まるで秘密の隠れ家のような、それでいて包み込まれるような安心感があります。
この日はひとりで伺ったので、こちらのカウンターへ。

ランチコースはこちら。メニューには食材のみが記載されています。

コースに合わせて、ワインはペアリングをお願いしました。
まずは泡からスタートです。
こちらのペアリングは、料理の輪郭を際立たせる素晴らしいセレクトなので、お酒が飲める方はぜひオーダーしていただきたいです。
馬告 キャッサバ ニゴイ。

「ニゴイ」という川魚に、台湾のスパイス「馬告(マーガオ)」のレモングラスのような爽やかな香りを合わせて。

続いては、ペルシュウ。cenciに来たらこれを食べずには帰れません。岐阜県「BON DABON」の多田さんが作る、日本唯一のパルマハム職人によるペルシュウ。

口に入れた瞬間、体温でふわりと溶け出し、甘美な脂の旨味が広がります。極限まで薄くスライスされたその一枚は、まさに芸術品。
本当に旨みたっぷりでめちゃくちゃ好みでした。

蓮根 葱 ヨーグルト 鰆。

脂の乗った鰆に、ヨーグルトの酸味を合わせるセンス。
蓮根の土っぽい香りと食感が、鰆の旨味をしっかりと受け止めます。

焼き立てのフォカッチャにオリーブオイル。

真菰筍 山わさび 雲子。冬の味覚、雲子(タラの白子)が登場。

濃厚でクリーミーな雲子に、ツンと抜ける山わさびの清涼感。

そこに真菰筍(マコモダケ)のシャクシャクとした食感が加わり、口の中が楽しい!

百合根 コブミカン 豆腐 足赤海老。

和の食材である百合根や豆腐に、あえてエスニックな香りのコブミカンを合わせる妙。
足赤海老の甘みが全体を優しくまとめ上げています。
この「違和感のない驚き」こそが坂本シェフの真骨頂ですね。

ちぢみほうれん草 大根 小芋 アーモンド。野菜の滋味が溢れる一皿。

寒さで甘みを増したちぢみほうれん草に、ほっこりとした小芋。アーモンドの香ばしさが良いアクセントになり、野菜だけでここまで満足感が出せるのかと感動します。

牛蒡 ブルーベリー 柿 猪。メインは猪(イノシシ)。
ジビエですが、臭みなど皆無で、驚くほど綺麗な旨味だけが凝縮されています。 合わせるのは、なんと牛蒡とブルーベリー、そして柿。

洋梨 蕪 セロリ ジン。お口直しはさっぱりと。洋梨の甘みとセロリの苦味、ジンの香りが大人の清涼感を演出してくれます。

蕪 カシューナッツ 牡蠣 タリオリーニ。〆のパスタは、牡蠣の旨味が凝縮されたタリオリーニ。

カシューナッツのコクと蕪の優しさが加わり、濃厚なのに重くない、絶妙なバランスです。
(ちなみに、この日はオプションで「栗 リゾット 黒胡麻」や「白トリュフ」も追加可能でした…!お腹に余裕がある方はぜひ!)

アマゾンカカオ みかん 完熟山椒。
フルーティーな酸味を持つアマゾンカカオに、みかんの甘み、そして完熟山椒のピリッとした刺激。甘いだけではない、大人のためのデザート。


林檎 生姜 カモミール。

最後はハーブティーと共に、優しい余韻に浸ります。

季節ごとに表情を変える日本の食材と、坂本シェフの感性が織りなす「ここでしか味わえないイタリアン」。
お料理に空間、そしてスタッフのみなさんのサービス、すべて最高でした。
また来たいお店です、ごちそうさまでした!





















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