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地下鉄四条駅から歩いてすぐ。
繁華街の喧騒を感じながら路地を進むと、凛とした佇まいの京町家が現れます。
そのお店が「和ごころ 泉」。
2025年のクリスマスは京都で京料理を楽しんできました。
暖簾をくぐった瞬間に広がるのは、外の賑やかさが嘘のような静寂と、ふわりと香るお香の香り。
ご主人の泉昌樹さんは、2015年に惜しまれつつ閉店した名店「桜田」ご出身。
「和ごころ 泉」という店名には、料理だけでなく、床の間のお軸やお花、器、設えなど、すべてで季節を感じてほしいという「日本料理の真髄」への想いが込められているんです。
カウンターに座ると、背筋が伸びるような心地よい緊張感と、
どこかホッとする温かさが同居しています。
まずはお酒からいただきます。
そして、ほっとするお出汁。

お料理のスタートです。器は干支の蛇。

まず運ばれてきたのは、冬の京野菜の代表格、壬生菜のお浸し。
シャキシャキとした食感が楽しく、上に乗った柚子の皮が爽やかなアクセントになっています。

薄くかつらむきにした大根とお出汁がしみた大根の一皿。

こちらの手のひらサイズの器。
開けてみると中には濃い色の大根。これ1週間以上かけてとったお出汁がしみしみなんです。
こんなに繊細な大根は初体験です。
続いて、真薯のお椀が登場です。
蓋を開けた瞬間、立ち上る湯気と共に一番出汁の高貴な香り。
口に入れるとフワフワで、ホロリとほどけていきます。優しく、でも力強い旨味が身体の隅々まで染み渡るよう。

こちらはお造りの盛り合わせ。
角切りのように分厚くカットされた本マグロのトロ。口の中でとろける濃厚な脂の甘みがたまりません。
冬が旬の寒ブリの脂乗りも最高で、
本わさびや紅たでと一緒にいただくと、お酒が止まらなくなりますね。
細かく飾り包丁が入ったアオリイカ。このひと手間によって、ねっとりとした甘みが最大限に引き出されています。

白身の鯛もプリプリ。

鴨肉のお寿司はジューシーな鴨の旨味と酢飯のバランスが絶妙。


そして「八寸」です。
テーマはまさに雪景色。 お皿の上には、陶器で作られた合掌造りの家が鎮座し、全体に粉砂糖や米粉で雪化粧が施されているんです。さらに藁を敷くことで、静まり返った冬の情景が見事に表現されていました。
その雪景色の合間には、美味しいアテたちが。
柚子の中身を繰り抜いた柚子釜にはイクラがたっぷり。
京都の冬に欠かせない、しっとり柔らかい鴨ロース。
海老や魚のすり身が入った、カステラのように上品な甘さの玉子焼き。
奥の四角い器には丁寧な仕事が伺える白和え、そしてさっぱりとしたなます。
どれも日本酒との相性が抜群で、ちびちびとつまみながら、冬の景色を目と舌で楽しませてもらいました。

焼き物はふっくらと焼き上げられた「鰆の幽庵焼き」。

香ばしい香りが食欲をそそります。
お酒は京都の地酒をいただきました。
そして登場したのが大好物の「香箱がに」。
ズワイガニの雌であるこの蟹は、漁期が短く、この時期にしか出会えない貴重な味覚。
丁寧にほぐされた身と、内子・外子が美しく甲羅に詰め直されていて、その姿はまさに冬の宝石箱。
プチプチとした食感が弾ける外子と濃厚でねっとりとした旨味が舌に絡みつくオレンジ色の内子、そして繊細で甘みたっぷりの蟹身。
自分で剥くと大変な香箱ガニですが、こうして職人さんの手仕事で一番美味しい状態に仕立てていただけるのは、本当に贅沢の極み。

続いて供されたのは京都の冬の定番「蕪蒸し」。
すりおろした蕪の優しい甘みと、とろみのある銀餡が、口の中を優しくリセットしてくれます。冷えた体を芯から温めてくれる、癒やしの一品です。

コースの締めくくりは、土鍋で炊かれた「大豆ごはん」。
大豆のホクホクとした食感とお米の甘みが噛みしめるほどに広がります。

残ったご飯はおにぎりにして持たせてくれる心遣いも、和ごころ泉さんならではの優しさですね。

料理の味はもちろんですが、香箱がにに代表されるような素材へのこだわり、そして丁寧な手仕事に、泉さんの情熱をひしひしと感じました。


最後はお抹茶でまったりと。
あったかいサービスに、優しい女将さん。
お料理も丁寧でおいしいクリスマスになりました。
また季節がかわったときに訪れたいと思います。
ごちそうさまでした!































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