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泉岳寺駅から歩いてすぐの静かな通り沿いにある「瀧口」。
一見控えめな外観ですが、中へ入ると炭の香りがふわっと広がり、
思わず深呼吸したくなるような心地よさがあります。

カウンター越しには、備長炭の火加減を丁寧に見つめながら焼きを仕上げる大将の姿。
炎の揺らめきを眺めているだけで、自然と気持ちが落ち着きます。
カウンターにはワインがずらり!
まずは、泡で乾杯です。

訪れたのは8月だったので、こちらが献立。
最初にいただいたのは「せせり」。鶏の首まわりの肉で、ほどよく脂がのった人気部位です。
ひと口噛んだ瞬間、肉汁がじゅわっとあふれ出し、炭の香ばしさがふわっと鼻に抜けます。
ひと口噛んだ瞬間、肉汁がじゅわっとあふれ出し、炭の香ばしさがふわっと鼻に抜けます。
続いて登場したのは「ハツ」。心臓の部分で、プリッとした食感が特徴です。
こちらも焼き加減が見事で、外は香ばしく、中はしっとりジューシー。
こちらも焼き加減が見事で、外は香ばしく、中はしっとりジューシー。
これには日本酒がつい進みます。
ささみは、絶妙な火入れでしっとりと仕上げられています。
表面はほんのり焼き目がつき、中はとろけるように柔らかい。塩だけでここまで美味しくなるのかと感動します。
表面はほんのり焼き目がつき、中はとろけるように柔らかい。塩だけでここまで美味しくなるのかと感動します。

「瀧口」の砂肝は、コリコリとした歯ごたえがありつつ、どこか上品。
強火でしっかりと焼き上げられた表面の香ばしさと、噛むたびに感じるミネラル感のある旨みが心地よいです。
強火でしっかりと焼き上げられた表面の香ばしさと、噛むたびに感じるミネラル感のある旨みが心地よいです。

コースの途中で登場した「鶏レバーパテ」。
まるでフレンチのアミューズのような滑らかさで、ひと口食べると濃厚な旨みと香りが広がります。
レバー特有のクセはまったくなく、代わりに上品なコクと甘みがふわっと残る。
軽くトーストしたバゲットに塗ると、香ばしさとまろやかさが重なりますね。
まるでフレンチのアミューズのような滑らかさで、ひと口食べると濃厚な旨みと香りが広がります。
レバー特有のクセはまったくなく、代わりに上品なコクと甘みがふわっと残る。
軽くトーストしたバゲットに塗ると、香ばしさとまろやかさが重なりますね。

ふわっとした食感が印象的な「つくね」。粗挽きの鶏肉に軟骨のコリッとした食感がアクセントになっていて、噛むたびに楽しい。
タレは甘すぎず、香ばしさが際立つ絶妙なバランス。備長炭の遠赤外線効果で表面はカリッと、中はふんわり。
まるで小さなハンバーグのような満足感があり、箸が止まりませんでした。
クライマックスは「はかた地鶏のもも肉」。
皮目はパリッと香ばしく、中はしっとりジューシー。炭火の香りが肉全体を包み込み、噛むたびに肉の甘みがあふれ出します。
皮目はパリッと香ばしく、中はしっとりジューシー。炭火の香りが肉全体を包み込み、噛むたびに肉の甘みがあふれ出します。
旨みの濃さが際立ちつつ、余計な脂っこさは一切なし。まさに地鶏のポテンシャルを最大限に引き出した一本です。
大将いわく、その時期に一番おいしい地鶏を仕入れているそうで、食べるたびに「今この瞬間の美味しさ」を感じられるのも魅力でした。
大将いわく、その時期に一番おいしい地鶏を仕入れているそうで、食べるたびに「今この瞬間の美味しさ」を感じられるのも魅力でした。


〆には、岩手県産の特別栽培米を使った「焼きおにぎり」。
外はカリッと香ばしく、中はふっくら。炭火で焼くことで、お米の甘みがより引き立ちます。コースの締めにふさわしい優しい味わいでした。
そこへ添えられる「鶏出汁スープ」は、まさに滋味深い一杯。
鶏の旨みがぎゅっと凝縮されていて、ほっと心まで温まる味わいです。焼き鳥の香ばしさのあとに、体の中に静かに沁みていくような感覚。
鶏の旨みがぎゅっと凝縮されていて、ほっと心まで温まる味わいです。焼き鳥の香ばしさのあとに、体の中に静かに沁みていくような感覚。
デザートは、ひんやりとした自家製アイス。
口の中をすっとリセットしてくれるような爽やかさで、食後の満足感を締めくくる一皿でした。

カウンターで炭火を眺めながらゆっくりと過ごす時間は、まるで大人の小さなご褒美のよう。
落ち着いた空間で、美味しいものを静かに味わいたい夜にぴったりなお店です。
落ち着いた空間で、美味しいものを静かに味わいたい夜にぴったりなお店です。
ごちそうさまでした!

















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