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五反田の路地裏にひっそりと佇む「酒・蕎麦 田治」。
このお店を知ってしまったら、きっと季節ごとに足を運びたくなるはずです。
田治の魅力は“旬”を徹底的に生かした鍋料理と、それに寄り添う日本酒、そして最後にいただく蕎麦まで、すべてが完成された流れで用意されているから。まさに大人のご褒美時間がここにあります。
春は「生ホタルイカ釜揚げ鍋」、夏は「鱧しゃぶ」、冬には「根せりと真鴨鍋」。そして秋には「牡蠣の食べ放題」と、季節を映し出す鍋の数々は、リピーターを惹きつけてやみません。
鍋に入れる前に供される突き出しや小皿料理も秀逸で、「鯖の燻製」「ホタルイカの天ぷら」「里芋の唐揚げ」「鴨焼き」など、日本酒を誘うものばかり。



京鴨と仙台せりを主役に据えた贅沢な鍋が冬季限定で楽しめます。
特徴的なのは、根っこまで丸ごと味わえるせり。その香り高さと食感は一度体験したら忘れられないもの。
最初のひと仕事は店主さんにお任せ。牛蒡の香りを含んだ京鴨の出汁がグツグツと煮立ち始めたところに、鴨もも肉、せりの根っこ、油揚げ、そして最後にせりの茎と葉が加えられます。
鴨肉は煮込んでも固くならず、むしろ旨味が増してしっとりと柔らか。噛むたびにジュワッと広がる脂の甘さが絶妙です。

一方で、せりはしゃぶしゃぶ程度に火を通すのが美味しさの秘訣。特に根っこは香りが豊かで、ホクホクとした食感がたまりません。葉や茎の瑞々しさとのコントラストも楽しく、箸が止まらなくなります。
見た目にも鮮やかで、テーブルに広がる香りだけで食欲が一気に高まります。

鴨を口に運ぶと脂がふわっと溶け出し、上品な甘みと深いコクが広がります。鴨特有の香ばしさも加わり、一口ごとに「鴨の旨味ってこんなに奥深いのか」と感動するほど。
せりと言えば、葉や茎の爽やかな香りが印象的ですが、田治では根っこまでしっかり楽しめるのが最大の魅力です。しゃぶしゃぶ程度に火を通した葉や茎は、シャキッとした歯ざわりとみずみずしい香りが特徴的で、濃厚な鴨出汁をすっと軽やかにリセットしてくれる役割を果たします。


五反田の夜を彩る「酒・蕎麦 田治」でのせり鍋体験は、寒い冬を楽しみに変えてくれる特別な時間。食いしん坊の私にとって、冬の恒例行事になりそうです。
ごちそうさまでした!











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