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カウンター越しにシェフの所作を見ているだけで、もうすでに“美味しい”予感が高まる。
カウンター8席にテーブル席がひとつという小さな店内には、ピンとした緊張感と、食に対する真摯な空気が漂う。
まずは2種類のブルスケッタから。カジュアルに手でパクっといただく。
ぷるんとした食感も楽しい。添えてあるトマトのソースも甘酸っぱくていいアクセントに。

濃厚でクリーミーなスープはオニオン。

蟹クリームコロッケは、まさに“とろける”一品。ベシャメルソースと蟹の旨味が口いっぱいに広がる。サクッと軽い衣の中に、まろやかで奥深い味わい。定番でありながら、プロの仕事を感じさせる仕上がり。

洋食の粋を集めたような贅沢な一皿。鰤のジューシーさと香ばしさを、サクサクのパイ生地が包み込み、切り分けるたびに香りと旨味が立ち上る。赤ワインソースとの相性も絶妙で、特別な時間を演出してくれる。

看板メニューのひとつ、ビーフハンバーグステーキは、切った瞬間にじんわりあふれる肉汁がたまらない。
下品にあふれ出すのではなく、ジワジワと肉の旨みがにじみ出る。濃厚なデミグラスソースとともに、丁寧に仕込まれた“王道”の一皿に、思わず唸る。
そして何より、語らずにはいられないのがビーフカツサンド。ザクッと小気味よく音を立てる衣の中には、驚くほど柔らかいビフカツ。
歯茎で切れる、とはまさにこのこと。パンとビーフ、ソースのみというシンプルな構成ながら、一切の無駄がない。火入れの技術が光る名品。

オムライスは、店の“伝家の宝刀”とも言うべき存在。ふわとろの卵に包まれたチキンライスは、やや濃いめの味付けで、どこか懐かしく、そして新しい。
上からはデミとケチャップの“二刀流”ソースがかかり、まさに大人のご馳走。
一皿一皿に研ぎ澄まされたセンスと、積み重ねた技術が宿っている。席数が限られているからこそ、料理と丁寧に向き合える空気があり、目の前の食材の“声”まで聞こえてきそうな臨場感がある。
“ちゃんとした洋食を、ちゃんと味わう時間”。
大阪を訪れるたびに通いたくなる、心に残る一軒です。
ごちそうさまでした!












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