152/200

中目黒駅から歩くこと少し。 目黒川の喧騒を離れ、静かな住宅街へと足を踏み入れると、

凛とした空気を纏った一軒のお店が現れます。「鮨 つぼみ」。

R0033102


予約困難店として世界にその名を轟かせる、あの「鮨 さいとう」の齋藤孝司氏がプロデュースしたお店。
R0033068


きりりとした真っ白な暖簾をくぐると、そこには清々しい白木のL字カウンターが広がります。 
わずか10席だけの贅沢な空間。
R0033070


席に着くと、職人さんの丁寧な所作が目の前で繰り広げられます。
まずは、お酒と共に楽しむつまみからスタート。
R0033073


白エビのお刺身。ねっとりとした甘みが口いっぱいに広がります。
R0033072


タコの柔らか煮。
R0033076


これがもう、驚くほど柔らかい! 
噛むほどにタコの旨味と香りが染み出してきて、思わず日本酒が欲しくなる味わい。
R0033075


ホタルイカ。
プチンと弾ける食感と、濃厚なワタの旨味がたまりません。
R0033078


R0033079


鰹のたたき。皮目が香ばしく炙られ、身の赤身の酸味とのバランスが絶妙。
R0033080


薬味が良いアクセントになっていて、鰹の力強さを上品に昇華させています。
R0033081


タケノコと蛤。
R0033084


お出汁の優しさにホッとする一皿。
タケノコのシャキッとした歯ごたえと、蛤の凝縮された旨味。季節の恵みを体中に取り込むような感覚です。
R0033083


太刀魚の焼き。
R0033085


ふっくらと焼き上げられた太刀魚は、箸を入れると湯気が立つほどジューシー。
脂が乗っているのにくどさがなく、サラリといただけます。
R0033086


つまみでお酒も進んだところで、いよいよお待ちかねの握りへ。

こちらのシャリは、大きめの粒の古米を使用し、合わせるのは赤酢と塩のみ。砂糖を使わない潔さが、魚の甘みを引き立てるんです。 ネタによってシャリの温度を変えるという徹底ぶり。

R0033089


真鯛。
白身の王様から。噛み締めるほどに溢れる旨味。シャリの塩気が鯛の甘さを極限まで引き出しています。
R0033088


金目鯛。
R0033092


皮目の脂の甘みと、しっとりとした身のバランスが最高。
R0033091


小肌。
R0033095


その店の顔とも言える小肌。締め具合が絶妙で、酸味が強すぎず、あくまでまろやか。職人技が光ります。
R0033094


ルビーのように美しい赤身。
R0033098


鉄分を含んだマグロ特有の香りが鼻に抜け、赤酢のシャリとガッチリと握手しています。
R0033097


続いて中トロ。
R0033102


口に入れた瞬間、脂の融点が低いのか、サラリと溶けていきます。
R0033104


そして、大トロ。 
R0033105


こちらの握りは、ネタを大きめに切り、シャリを包み込むように握るのが特徴。
だからこそ生まれる一体感がすごいんです。
R0033109



R0033108


細かく包丁が入っていて、ねっとりと甘いイカ。
R0033110



R0033112


車エビ。
R0033115


茹で上げの温度が計算されていて、海老の甘みと香りが一番立つ状態で提供されます。プリップリの食感が幸せすぎる!
R0033114


脂の乗った鯵は、薬味の香りで爽やかに。
R0033120


青魚特有のクセは皆無で、旨味だけが残ります。
R0033117



濃厚でクリーミーな雲丹が、口の中でシャリと混ざり合い、至福のソースに変わります。R0033122



R0033124


魚介の出汁が濃厚に出たお味噌汁で、一旦心を落ち着かせます。
R0033126


穴子。
R0033129


ふわっふわで、口の中でほどける柔らかさ。甘めのツメが、赤酢のシャリとよく合うんです。
R0033128


具材たっぷりの太巻きで、コースのフィナーレを飾ります。様々なネタの味が複雑に絡み合い、最後の一口まで楽しませてくれます。
R0033132


まるでプリンのように滑らかで、デザートのような卵焼き。
R0033134


奇をてらわない、至ってシンプルな技法の積み重ねで作られた究極の逸品でした。 
齋藤イズムを継承しつつ、若き職人さんたちの情熱が加わり、ここでしか味わえない時間を作り上げています。

ごちそうさまでした!

鮨 つぼみ寿司 / 中目黒駅池尻大橋駅代官山駅
夜総合点★★★☆☆ 3.7