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中目黒駅から歩くこと少し。 目黒川の喧騒を離れ、静かな住宅街へと足を踏み入れると、
凛とした空気を纏った一軒のお店が現れます。「鮨 つぼみ」。
きりりとした真っ白な暖簾をくぐると、そこには清々しい白木のL字カウンターが広がります。
わずか10席だけの贅沢な空間。
席に着くと、職人さんの丁寧な所作が目の前で繰り広げられます。
まずは、お酒と共に楽しむつまみからスタート。
白エビのお刺身。ねっとりとした甘みが口いっぱいに広がります。

タコの柔らか煮。
これがもう、驚くほど柔らかい!
噛むほどにタコの旨味と香りが染み出してきて、思わず日本酒が欲しくなる味わい。

ホタルイカ。
プチンと弾ける食感と、濃厚なワタの旨味がたまりません。
鰹のたたき。皮目が香ばしく炙られ、身の赤身の酸味とのバランスが絶妙。
薬味が良いアクセントになっていて、鰹の力強さを上品に昇華させています。
タケノコと蛤。
お出汁の優しさにホッとする一皿。
タケノコのシャキッとした歯ごたえと、蛤の凝縮された旨味。季節の恵みを体中に取り込むような感覚です。

太刀魚の焼き。
ふっくらと焼き上げられた太刀魚は、箸を入れると湯気が立つほどジューシー。
脂が乗っているのにくどさがなく、サラリといただけます。

つまみでお酒も進んだところで、いよいよお待ちかねの握りへ。
こちらのシャリは、大きめの粒の古米を使用し、合わせるのは赤酢と塩のみ。砂糖を使わない潔さが、魚の甘みを引き立てるんです。 ネタによってシャリの温度を変えるという徹底ぶり。
真鯛。
白身の王様から。噛み締めるほどに溢れる旨味。シャリの塩気が鯛の甘さを極限まで引き出しています。

金目鯛。
皮目の脂の甘みと、しっとりとした身のバランスが最高。

小肌。
その店の顔とも言える小肌。締め具合が絶妙で、酸味が強すぎず、あくまでまろやか。職人技が光ります。
ルビーのように美しい赤身。
鉄分を含んだマグロ特有の香りが鼻に抜け、赤酢のシャリとガッチリと握手しています。

続いて中トロ。
口に入れた瞬間、脂の融点が低いのか、サラリと溶けていきます。
そして、大トロ。

こちらの握りは、ネタを大きめに切り、シャリを包み込むように握るのが特徴。
だからこそ生まれる一体感がすごいんです。
細かく包丁が入っていて、ねっとりと甘いイカ。


車エビ。
茹で上げの温度が計算されていて、海老の甘みと香りが一番立つ状態で提供されます。プリップリの食感が幸せすぎる!

脂の乗った鯵は、薬味の香りで爽やかに。
青魚特有のクセは皆無で、旨味だけが残ります。

濃厚でクリーミーな雲丹が、口の中でシャリと混ざり合い、至福のソースに変わります。


魚介の出汁が濃厚に出たお味噌汁で、一旦心を落ち着かせます。
穴子。
ふわっふわで、口の中でほどける柔らかさ。甘めのツメが、赤酢のシャリとよく合うんです。

具材たっぷりの太巻きで、コースのフィナーレを飾ります。様々なネタの味が複雑に絡み合い、最後の一口まで楽しませてくれます。

まるでプリンのように滑らかで、デザートのような卵焼き。

奇をてらわない、至ってシンプルな技法の積み重ねで作られた究極の逸品でした。
齋藤イズムを継承しつつ、若き職人さんたちの情熱が加わり、ここでしか味わえない時間を作り上げています。
ごちそうさまでした!
























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