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『映画の裏側 -ビジネスとしての映画を覗く- 』のご感想を自由にお書きください。 に参加中!
行ってきましたよ、秋葉原!
と、いうことで、この日はライブドアブロガー限定イベントに参加してきました。

TDCS presentsシンポジウム『映画の裏側 -ビジネスとしての映画を覗く- 』

という、映画業界の第一線で働いている人達が、映画業界の裏側を暴露してくれるというシンポジウム。

場所は秋葉原UDX6階
確か、4月くらいに行ったなぁ。。。だから迷わず会場に到着。

スタートは14時。
雨が唯一の心配でしたが、(しかも雨女のハツなので。)祈りが通じたせいか、ばっちり曇り!!

140名くらい入る会場は後ろの方までいっぱいでした。

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まず最初は、8月に開講される「東京ディストリビューション・オブ・コンテンツセミナー(TDCS)」の紹介です。

東京ディストリビューション・オブ・コンテンツセミナー(TDCS)というのは、、、、

【現場で戦い続けている現役のプロデューサーたちから戦場を学び、共にコンテンツビジネスの未来を考え、次の時代を創って行きたい、という強い思いを 発しました。その結果、同じ思いを持つ素晴らしいプロデューサー講師の方々が参集して下さり、このセミナーを開講することとなりました。

と かく文化的・芸術的側面からのみ語られることの多いコンテンツ産業ですが、実はビジネスという観点からコンテンツをクリエイションするのが、プロデュー サーの本分です。プロデューサーは事業設計を行い、資金を調達し、成功のためのアライアンスを行い、リクープとその先の収益を目論見ます。素晴らしいコン テンツとは決して芸術性の高い作品ということだけではなく、事業的成算はもちろんのことながら、観客だけでなく、携わるスタッフをも幸せにするものです。

本 セミナーはこれまで語られることのなかった、「製造・流通・小売」という、これまでクローズドドアの向こう側にあったビジネスフィールドから、初めてプロ デューサー育成のためのプログラムを開示・提供し、日本のコンテンツ業界進行へ大きく寄与することを目指していきます。】

公式サイトより。

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要は、コンテンツ業界で活躍するプロデューサーを育成していこうということです。

そのプレセミナーとして、コンテンツに興味のあるブロガーがこの日のイベントに招待されたというわけです。

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このようなイベントは4月から開かれているのですが、
4月25日:「“キャラクターコンテンツのグローバル化と未来像”」
を前回実施してとても盛況だったそうです。

そして今回が、
『邦画の新潮流―独立系×TV局×新勢力xVFX技術力!』
というちょっと難しそうなお題でしたが、事前の資料にはハツの大好きな「相棒」の映画のお話とか載っていたのでちょっとわくわくでした。

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イベントは前半後半に分かれていました。
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前半での登壇者はこのお3方。
3名とも映画業界では第一線で活躍していて、日本で一番忙しいんじゃないかって言われていました・・・。


八木 征志 (やぎ・せいじ)
株式会社テレビ朝日 編成制作局 映画センター プロデューサー
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武部 由実子 (たけべ・ゆみこ)

株式会社キノシタ・マネージメント キノフィルムズ マネージャー
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宇田 充 (うだ・みつる)
アスミック・エース エンタテインメント株式会社 製作グループ 映画プロデューサー
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最初はかたい感じで議論がかわされていくのかと思いきや・・・
かなりざっくばらんな感じで、逆に驚きましたwww  
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ハツのメモより抜粋。

【八木さん】
・映画は売り上げの中でも宣伝費の割合がかなり高いので目立つ
・テレビ朝日では、日曜洋画劇場に出せるような作品でないと
・テレビ朝日はニュース番組を帯で持っているので、年齢層が高め。だから相棒のようなコンテンツが流行りやすい。
・「ROOKIES」はじめ、ドラマ⇒映画というのはテレビの事前認知があるため強い。キャラクターができているため、再度売り出す必要がない。
・トリックや木更津キャッツアイなどはテレビの視聴率はあまりよくなかったのにDVDが売れたため映画化された。
・映画の事前認知度調査では、10%いけばいいほうだが、ドラマがあるものは20%くらいいく。

【武部さん】
・木下工務店という住宅の会社なのに映画事業に投資する理由は、企業イメージのためであるので、そこからの利益などはあまり考えていない。
・特に東映の映画には年で10本以上投資している
・真夏のオリオンもそのひとつ。CMでも流してる。
・ヤフー映画のクチコミ情報は実は結構見ている。

【宇田さん】
・一般とR15指定のレギュレーションは最近ちゃんと明文化されてきた。
・「真夜中の弥次さん喜多さん」ではなぜ一般で通ったのか?
⇒お笑いだったら薬中でもホモでもOKらしい。
・ヘブンズ・ドアのディーラー向けのプレゼン資料を見せてもらった
・企画は雑談が大事。


と、こんな感じでかなり面白いお話をたくさん聞けました。

あと、WEBでのクチコミについても最後ちょっと触れられていました。
最近映画の試写会にブロガーが呼ばれることって多いと思うのですが、試写会を積極的にやるか、まったくやらないかは映画によって違うんだそうですよ。

誰が見ても面白い!!という映画は積極的にどんどん試写会をやるらしいのですが、賛否両論の映画は、キャッチーなところまでを見せて、あとは劇場で見てもらうというスタイルなんだそうです。

あと、最近では映画が上映されている期間もどんどん短くなってきていて、昔では12〜13週だったものが今は長くても5~6週なんだそうです。
だから、見たい!と思ったときにはすでに終わってた・・・ということがないように、WEBを使って事前にクチコミを広げていく必要があるみたいです。

やっぱり雑誌はだんだん減ってきていて、WEBについてはどこの映画会社も重視しているということでした。

勉強になるなぁ。
WEBの仕事をしているいち人間としては、かなり参考になりました。
こうゆう話ってなかなか聞けないからー。


で、ここまでが第一部。
第二部では、もっとクリエイティブな話題へ。

CGを使った技術のお話らしいです。どうやら。
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登壇者はこの方達。

佐藤 嗣麻子 (さとう・しまこ)
映画監督、脚本家
「YASYA」「バイオハザード・コードベロニカ」「鬼武者」「アンフェア」「K-20 怪人二十面相・伝」

渋谷 紀世子 (しぶや・きよこ)
株式会社白組 VFXディレクター
「踊る大捜査線 THE MOVIE2」「ALWAYS〜三丁目の夕日」「K-20 怪人二十面相・伝」

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お二方とも女性なのに、なんとチャキチャキしていることか。
いい意味で男でしたww

でもこんな有名な作品を実際に作っている人の話を聞けるなんて、こんな機会はめったにないっす。

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後半では、お二方が一緒に作った「K-20 怪人二十面相・伝」の作品DVDを見ながらお話が進みました。

CGを使った場面を見ながら、
「ここはこうやって作って・・・これが苦労して・・・実はこれは合成なんです。。。」

みたいな裏側の話が盛りだくさんでした。
今のCGの技術ってほんとにすごいんですね。
ハツ的には全部本物にみえました。

でも、K-20のCGの空が、東京でデジカメで撮った空の写真を合成していたとはオドロキでしたwww

昔はCGでは火・煙・水は表現するのは不可能といわれていたらしいのですが、今のCGでは、全然可能になってるんですね。
でも、まだ不可能なものは人間の髪の毛や動物の毛だそうです。

CGの技術は発達してきてすごいのですが、その技術が目当てで映画にくる人はやっぱりそんなにいないので、あくまでも方法のひとつとして考えている、とのことでした。

この2人の仕事に対する熱意というか、想いというか、、、
すごかったです。

監督は、スタッフと信頼関係を築くには?という質問にたいして、
「食べ物で釣ることです。とりあえず鰻をおごります」と回答していたのがうけました。w
でも確かにハツもつられるは。


ということで、こんな感じで終始和やかに2時間ちょいの時間が過ぎました。

映画業界とか全然知らなかったハツですが、初心者にもわかりやすかったのでとても勉強になったし楽しかったです。

次回も開催されるので、興味のある人は是非参加してみて下さい。

ちなみに無料ですよ!
7月5日(日)
『映画配給・宣伝のマーケティングを暴け! ビジネスとしての映画業界』

日時
2009年7月5日(日)14:00−16:00
会場
秋葉原UDX 南ウィング6階 UDX Conference
登壇者(50音順)
  • アスミック・エース エンタテインメント? 映画事業本部 GM 宣伝プロデューサー 廣村 織香 氏 :担当作品 『トランスポーター3 アンリミテッド』ほか
  • ?ギャガ・コミュニケーションズ 宣伝部部長 松下 剛 氏
  • 東映? 映画宣伝部 宣伝室長 野村 敏哉 氏 :担当作品 『剣岳』ほか
  • 東映? 映画宣伝部 宣伝プロデューサー孤嶋 健二郎 氏
  • パラマウント ジャパン?  宣伝プロデューサー田中 祐士 氏 :担当作品『G.I.ジョー』ほか

なにげに来週のテーマの方が興味あったりしますwww